男の二刀流のダサさ
二刀流。二振の刀を用いて敵を屠る。
悪いとは言わないが…ダサい…。特に男が振るうとよりダサく感じる。二刀流っていうのは私が見ると守りの武器なのですよ。片方で攻撃したらもう片方は空いているから防御できる。これは男が廃る。
仮にチェーンソーレベルの高速火力なら私も好きだ。ガリガリガリガリって削るのは楽しいし、効率的にダメージを稼げる。しかし二刀流の攻撃は…ザンっザンっザンっザンっ的な感じで遅い。早くやるなら早くやれ。ボルトアクションのアサルトライフルなんて誰が使うか。
そして何よりここでしょう。二刀流のダサさの主な理由。『中途半端な火力と速度』ここに極まるでしょう。ナイフほど早く出来ない、大剣ほどの火力が出ない。この中途半端な火力と速度が本当に腹が立つ。手数か火力かどっちか取れよ。もしくはヘヴィムーンのように臨機応変にやれよ、ひとつの武器で!
しかしこれは男が持ってるからダサく見えてくる。では女が持つとどうなるか。超かっこよくなる。
ネプテューヌの大人ネプテューヌの二刀流はスキルの少なさとステータスの低さに目を瞑ってロマンキャラとして使う分には十分すぎる。
God eater3のルルも二刀流だが、これもまたかっこいい。しかもこっちはキャラ性能も申し分ない。超高速で攻めるわ、毒に侵してジワジワ削るわ面白い。
長身かつスレンダーな人が二刀流を使うと舞を彷彿とさせるので戦いに美しさが生まれる。多分これが性別に定められてしまった二刀流の運命。
さて、ゲーム的な面で二刀流を批判した訳だが、ここからは現実的に見て二刀流を批判しよう。
1.扱いづらさ
どう考えたって扱いづらい。宮本武蔵にはそれが出来たらしいが、所詮絵空事。面倒な二本を扱うより、単純で強い一本にする方が遥かにマシということだ。もし仮に綺麗に扱えるならまだしも、そう出ないなら刀を振り回すただの馬鹿だろう。
2.防御性能の低さ
ひとつの腕で相手の攻撃の全てを受け止めるとなったら直ぐに腕がおシャカだ。クロスさせて受け止めれば範囲は広くなるだろうが、完全に垂直にクロスさせなければ力は変な逃げ方をするだろうし、何より態々二本で受け止める意味が無い。
3.メンテナンスの面倒さ
二本あるのだから、単純に作業量は二倍なだけでなく、資源の無駄になってくる。一人の二本直すくらいなら二人の二本直した方が戦力に繋がる。
4.そもそもの存在意義
プロのアスリートでもなければ左右の力が均等なんて言うのは珍しく、人間は使いやすい方の手を積極的に使用するので攻撃は利き手に偏りやすくなる。仮に戦闘中一本が破損した場合は一本での戦闘を余儀なくされるわけで、それなら最初から一本で戦えばいい。二刀流が出来るなら鞘も二つあるので二本持ってって一本ずつ使う方がいい。
二刀流なんてろくなもんじゃない。扱いづらいし、そもそも存在意義がない。あるとすれば戦場でステーキが食べたくなった時に二本あるから西洋のテーブルマナーに従いつつ食べることが出来るくらいだ。
というか、現代においては偉大なる科学の力により銃が開発されている。態々近付かなくても人が殺せる時代なので近接武器なんてのは産廃だ。そんな中で二刀流という概念が残っている。人間の愚かさに反吐が出る。