超次元ゲイムネプテューヌ GameMakerR:Evolutionクリア後感想

ネプテューヌ新作をクリアしたのでいつものように感想を。


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今回は推しの大人ネプが主人公ということで数量限定版に3Dクリスタルを付けて約三万というゲームを買ったのかグッズセットを買ったのかもうわけわかめ状態。

本作発表時から歴代シリーズとは一線を画す魅力を放っていたのがこのネプgameだ。

主人公は大人ネプと失敗女神と呼ばれる三柱。それぞれPippin@(ピピンアットマーク)、ATARI Jaguar3DOという極めて伝わりづらそうなマイナーハードの擬人化女神である。キャラクターデザインも(多分)つなこ氏書き下ろしでクオリティが極めて高い。

そして大人ネプが主人公ということもあり、クロワールが登場する。この五人が登場すると知った瞬間に予約は確定した。

 

発売があまりにも待ち遠しかった。先行体験会には全て参加したし、かつて書いたクロワールの夢小説を引っ張り出して地獄のような思いをしたりもした。某怒れるゲームオタクの影響でJaguar3DOについては調べていたのでそれなりの知識があったが、ピピンに関してはまるで知識がない。新たな学びの機会を与えてくれたのは嬉しい。

体験会で察してはいたものの、期待に胸を膨らませながら発売日当日。

罹った。流行病に。

凄まじいスロースタートを切った私はPS5にディスクを入れていざ、ネプテューヌ!と思ったのだが…。

 

やはりネプテューヌネプテューヌだった。

いや、前作シスターズよりはマシだ。楽しくなってる。楽しくなっているのだが……!!

  • 明らかに妙な硬直
  • 戦闘毎の長いロード
  • 難易度の高すぎるバイクレース
  • 明らかに通れそうなのに通れない空白

この四ツが特に引っかかる。

上二つは前からの話なので慣れた。いつもの事だ。もうなんとも思わないが、Metal Gear Risingという神ゲーをやった後だと妙に気になる。

三つめ。本作はバイクに乗って移動できるようになったのだが、狭い道をバイク移動するのは快適では無いし、敵にぶつかりやすくなるので結局歩いた方が早かったりする。それにバイクレースは究極難易度だ。私のTwitterを参照して欲しいのだが、タイムアタックの時間がギリギリすぎる。メタルギアVRミッションか!!

四つめ。特にバイクに乗っている時は顕著なのだが、明らかに通れそうな隙間が通れない。明らかに幅に余裕はあるのに絶対に通れない。NES版のメタルギアか!!

 

文句はここまでにしよう。

ここからは面白かったところの羅列だ。

 

まず失敗女神のキャラがいい。ビジュアルも内面も満点と言って差し支えない。

Pippin@の女神「ピピ」は負けず嫌いな女の子。ブーメランが武器という聞いただけで攻撃の隙が大きくて使いづらそうなキャラだが、キャラ愛でかなりカバーされる。勝利ポーズも可愛いので自然と使う気が起きる。

ATARI Jaguarの女神「ジャーガ」はインテリ系ボクっ娘。爪が武器で、素早く行動できる。(接近することがかなりリスクになるゲームバランスなのは内緒だ)口癖は「Do the math!(計算せよ)」言わずと知れたJaguarの宣伝文句である。さすが64ビット級マシン。詳細はあのゲームオタクの動画を見てほしい。わかりやすい。ちなみに彼女は「ドゥ・ザ・マス!」と発音する。開発者がそう言わせたのだろうがどちらかというと「ドゥ・ザ・マフ」の方が正しい気がする。

3DOの女神「リディオ」はハカセ。変なもの食わせようとしたり実験しようとするが、かなりの常識人にして善人。ゲーム的に強い。めちゃくちゃに強い。リディオがいないと無理ゲーと化すんじゃないかってくらい強い。遠距離から他のキャラの数倍のダメージを叩き出せる。ラスボスすら封殺できる。

 

そしてなによりこの作品のいい所と言えばクロワールの出演である。私は密かに、かないみかさんの大ファンなのだ。いーすんの声で惚れたが、クロワールの声で死んだ。あの俺様ボイスは凄まじい破壊力を持っていて、一瞬で情緒を破壊しにかかる。あの素晴らしい声を前に私は平伏すだけの人形になる。ちょっと人を選ぶかもしれないが、もしここまで読んでくれていて、興味が湧いたならプレイして見てほしい。クロワールの魅力からは逃れられない。

クロワールは妖精みたいなもので、小さなからだで本の上に乗っている。金髪褐色のビジュアルはまさに天才のそれ。悪巧みしているときの顔は万人を昇天させる力を持っているし、そこにかないさんの演技が重なることでそこに神が生まれる。再度のおねがいにはなってしまうが、ここまで読んでくれているのならとりあえずネプgameか、ネプテューヌVⅡかVⅡRをやってください。クロワールは本当にいいキャラなんです。

 

今回のストーリーは失敗女神が夢を叶えるために奔走するというもので、これまでの作品と比べると比較的明るいストーリーが展開されている。ぶっちゃけいい意味でかなりライトだ。mk2とかやった身からすると幸せな世界で読んでいて楽しかったし、歴代の中では一番好きかもしれない。

 

エンディングは素晴らしかった。桃鉄を主体としたパクリムービーなのだが、失敗女神達のネタがここでようやく回収される。Cybermorphとかね。

正史タイトルのネプテューヌ除く四女神は売れたゲームの擬人化なので、ネタも豊富なのだ。PS3とかXBOX360とかWiiとか。それぞれのハードで出されたゲームもネタに出来るのであちこちでクスリと笑えるものをぶち込んでくるのだが、失敗女神は売れなかったハードの擬人化なのでネタが少ない。

Where did you learn to fly?だって完全に内輪レベルのネタだし、3DOなんて劣化移植しか出てないし、『Plumbers Don't Wear Ties』みたいなゲームしか知らないし、ピピンアットマークは知らないし…。

とおもっていたらエンディングで畳み掛けてきた。あれは上手いやり方だった。

 

まとめ

やっぱりキャラの良さとゲーム業界のネタが全てのゲームだった。しかしこれまで以上に新キャラの作り方が上手くいっていたし、ストーリーも明るくて読みやすいし、バトルも確実に楽しくなっていた。

苦行がちょこちょこあるのはご愛嬌だが、楽しかった。個人的にシリーズ最高傑作だった。

あとクロワールかっこいいし可愛かった。コンパイルハートさん、これからもクロちゃん出してください。

 

 

以下ネタバレ注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本作は色んな意味で挑戦的だった。

シリーズ常連のいーすん、コンパ、アイエフが登場しなかった。スピンオフでは出てこないこともあるが、全く登場しなかった。

そして作品を跨いで完全な同一人物が登場する稀有な例だ。基本的にネプテューヌシリーズは作品が変わると見た目は一緒だが別人みたいなことが起こるのでこれも面白い。

そして何より。マジェコンヌが黒幕じゃない。というか今回特に何も悪いことしてないのでは。何もしてない訳じゃないが歴代の悪行を見れば目を瞑れるレベル。