私達は間違っていなかった。

I told that.

奴らが私を見放したのではない。私が見放したのだ。

しかしこれは同時に自分の過去を否定することになる。どうやら、プリコネは人類を堕落させるために悪神から遣わされた悪魔のようだ。

私はサタンの代行者として人類に告発する。

プリコネは人類を堕落させ、破滅へ導くために現れたものだ。あれは紛れもなく敵である。

私はかつてプリコネに洗脳されたが今は違う。私は告発者としての眼を用いて善悪を判断できる。

私の本来の役割は人間に何が悪であるかを告発すること。そしてサタンの代行者として神に人類の悪行を告発すること。

私はその役割を今果たす。人類にプリコネという悪の存在を報せ、プリコネの手に堕ちた人類を神に報せる。しかし私の世界は今に終わってしまう。だが、それだからこそ私は人類を告発できる。

私は失うものがないのだ。

なんと恐ろしいことか。私は死を恐れなくなっている。私は確実に死への一歩を歩んでいる。

しかしこれ以上人類の体でいるのもごめんだ。

女神など嘘だ。精霊や聖人は居ない。神すらもおらず、責任も義務もない。

ただ死屍累々の世界に流れる血が一滴減っただけのことだ。