ニーアレプリカント ver1.22 クリア後感想

というわけで、ね。

ニーアレプリカント全エンド回収しました。

ネタバレは最後の方まではしないので、読んでくれると嬉しいです。

また、ここはレビューの場ではなく、一個人の感想の場です。その為個人の価値観が強く出ています。正しい記述とは限らない為真に受けず、感想としてご覧下さい。

 

まず、このゲーム究極の神ゲーでした。が、後からイマイチになってきました。スルメゲーの反対だと思ってください。

理由はエンディングでした。エンディングが私的にはイマイチすぎて、覚めてしまった感じです。

 

1.ゲーム性

ニーアオートマタを意識したハイスピードアクションと言った雰囲気で、なかなか楽しかったです。魔法などによる攻撃の種類も多く、戦いにおいて飽きることはありませんでした。

ただ、鎧を着た敵は重い武器で転ばせて追い打ちで殺すのがセオリーになってしまったのでそれだけは作業感があって面白さが半減してました。

 

2.音楽

元のレプリカントをやっていないので比較は出来ませんが、非常に高クオリティで感動しました。特にある曲に関しては私の人生の最高の曲を更新してくれました。ナイスです。

ただ、一部の曲使い回しすぎな印象も受けました。確かに名曲ですが、ことある事に流れているような感じです。まぁ、それが感動を阻害するかと言われると否です。

 

3.ストーリー

神。この一言に尽きます。私は基本ゲームのストーリーは見ないでスキップするのですが、今回ばかりはスキップせず全て見ました。

そして、初めてゲームで泣きました。ギャン泣きです。夜中に嗚咽を漏らしてギャン泣きですよ。

 

4.やり込み

非常にダルい。ニーアシリーズってやり込みが作業感強くてダルいです。武器集めろとか、釣りしろとか。戦わせてください。トロフィーは相当気合入れないと集まりそうにないです。

 

5.その他

ヨナが可愛い。その一言に尽きます。

正直、数年前まで「えっ、ニーア?兄だか父親だかが妹だか娘だかを救うために戦うって?いや、キモイよ」って思ってた時期もありました。でも、主人公が自分でいざやってみるとヨナが本当に可愛くて可愛くて。そりゃお兄ちゃん必死になって戦いますよ。

歴代の私が出会ってきたキャラクターの中でも二位くらいに好きです。

 

6.まとめ

難易度はそれなりで満足です。演出も凝ってて飽きが来ないし、一つのゲームとしての完成度は極めて高いと思います。

また、時代遅れな作品をそのままリメイクしたのではなく、現代向けにバージョンアップして発売したのは素晴らしいことです。名作がリメイクされたけど、操作感が古臭かったりなんてこともありますから、このやり方は素晴らしいと思います。

ある一点を除けば素晴らしい神ゲーです。

私にゲームで感動して泣くことを教えてくれた本作。面白いのでぜひやってみて下さい。

本当に、本当に、ありがとうございました。

※以下深刻なネタバレがあります。 全エンド回収プレイヤーのみの閲覧を極めて強く推奨します。

また未プレイ、プレイ予定の方にはより強く閲覧しないことを勧めます。見てしまうと面白みがなくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

さて、ここまで話しているとそれなりな良作です。実際そうです。しかし、不満点があります。

これは私の価値観に寄るところが大きいのですが、私はこのストーリーを「病にかかった妹を救う為に戦う物語」だと思っています。

だから主人公には妹を最優先に考えていて欲しいし、妹以外のことは考えていないで欲しい。という私の考えがありました。

Aエンド、Bエンドは主人公と妹が救われるような終わり方でとても感動的で、私は涙を流していました。特にゲシュタルト主人公の「辛い思いしかさせてやれなくて、こんなにいちゃんでごめんな」というセリフの後に妹と二人でいるところを見て泣いていました。

この時点でのこの作品への個人的評価は世界一の神ゲーでした。しかし、それは逆転することになります。

C,D,Eエンドではいきなり主人公がカイネを好きだったことが明かされます。正直私はカイネをあまり好きになれなかったので唐突すぎて着いて行けませんでした。しかもカイネを主人公が「大切な人」呼ばわりし始めるので私は「はぁ?!お前の大切な人はカイネじゃなくてヨナだろ?!」と憤りすら感じていました。

Dエンドで主人公は自分の存在と引き換えにカイネを人間にしていましたが、その行動の意図が分かりません。ヨナを救う為に戦ってきたのになんでいきなりカイネを救う事になるのか説明が欲しかったです。

挙句の果てにEエンドでは花の雄しべだか雌しべだかに全裸の少年主人公とカイネがいて、エミールは蚊帳の外みたいな感じでびっくりしました。

主人公とカイネがくっつくのは別に物語として悪くないかもしれません。ただ、ヨナとカイネならヨナの方が長く一緒にいて、「ヨナが、ヨナが」と言っていた主人公がいきなり恋愛感情に走ったのが理解できません。

ヨナを取り戻すために鍵を集めて魔王を殺したのに、ヨナに忘れられてもいいからカイネを助けたいなんて頭おかしすぎじゃありませんか。

じゃあCエンドならいいかと言われるとそうではなくてCではカイネは死に、主人公とヨナの二人が残るわけですが、主人公の一番がカイネになっているのが許せません。今までヨナが一番だったのに、急にカイネが一番になるなんて納得できません。

 

正直、カイネとかエミールとかどうでもいいんで、青年主人公と青年ヨナが幸せに暮らしているのを明確に描写したエンドくらい用意して欲しかったです。

仮面の王もびっくりですよ。愛する妹を取り戻せと命を賭けて親友を送り出したら恋人作りやがったとか。彼もう成仏できませんよ。