私について

日比谷です。

薄々勘づいていたのですが、最近顕在化してきました。最近二重人格のようなものが強く出ている気がします。ほとんどの状態だと私なのですが、ゲームなどの享楽に耽っている時はもう一人の「九重 雷電」が出てくるのです。

普段が日比谷です。私が元々で、後から生まれてきたのが九重です。私は二次元が好きで、そこに逃げることも癖です。三回のどん底期間があります。

一度目は『収穫の十二月』の「しろ」に嵌ったのです。これが思えば元凶で、ここから二次元に逃げる癖が着きました。

二度目は『ほにゃららマジック』の「三嶋蒼」に嵌ってしまいました。当時は人生で最も最悪な時期で、私は逃げ場所を探しながら生きていました。そして見つけたのがそのキャラクターでした。ここまでは一人でした。

三度目が『ボンバーガール』の「レウィシア・アクア・ブルー」に嵌りました。私はオタクと卑猥なものを忌避し、憎悪しています。レウィシア・アクア・ブルーは私の被虐欲求を満たすキャラクターでしたが、オタクコンテンツで、卑猥な面を含むものでした。私の中に強い愛憎が生まれたのです。この時に九重は完全に覚醒しました。私は憎を担い、九重は愛を担いました。

私の憎しみは深い場所にあり、「暗く、闇より暗く、尚暗く」。ドロドロと煮えた真っ黒い何か。すこし舐めてみると苦さのあまりに吐いてしまいました。しかし、不思議な快感もありました。ヨハネの黙示録を思い出しました。口に苦く、胃に甘いのです。

彼の愛はよく分かりません。見たことがありますが、理解できませんでした。広い部屋の中に大きな心臓がひとつ在って、周りから無数の血管が心臓に伸びているのです。床には歪なハートの模様が敷き詰められ、壁からは威光が放たれている。もはや狂愛です。

九重は希薄な存在で、強い自我などは持っていないみたいです。彼が何をしていたか位の記憶しか私にもありませんが、彼が多くのことに意思を持って何かしていた覚えはありません。

レウィシア・アクア・ブルーに関してのみ彼の行動は働くらしい。去年の夏に閑散としたゲームセンターで30プレイもしていたらしいのです。訳が分からないでしょう。彼に下手に金を使われるとこちらが困るのです。こちらがなにかしようとすると金が無くなってるなんてこともありましたから。今回私は憎しみを昇華させ、彼の排除にかかりました。

「ソレは敵」と自己に強く認識させることで、九重にもソレを認識させるのです。自己という自分全体に刷り込んでしまえば向こうも分かるはずです。

ただ、それで九重が諦めないなら、自決するまでです。