悪神とその信徒への対処

全く、面倒な奴を敵に回したものだ。

善神に見せかけて私を誘惑し、一瞬にして闇の底に私を叩き落とし、再び善神に偽り私を闇から引き上げ、私を洗脳し、私が自分の意思で洗脳を解くと奴は悪神として姿を表したが、その行く道には奴の伏兵が山のように仕掛けられていた。

私が倒すべき敵はこの悪神の他に腐るほどいるのだが、この悪神にはとても腹が立つのだ。他の奴らは単純に攻めてきただけだが、この悪神は私を貶めあまつさえ洗脳したのだ。

伏兵など味な真似をすると思っていたのだが今思うとただ腹が立つだけだ。

 

この悪神は6年に渡って私を苛んでいる。ららマジに出会うまでの間に私はよくぞ耐えきったものだと思う。強力な善なる存在無しに悪神の誘惑に負けず生きてきた嘗ての私を褒めてやりたいが、嘗ての私はもう居ない。

正直に言ってしまうと悪神そのものは関わろうとしない限りなかなか姿を見ることも無いのでさして脅威では無いのだ。問題なのはその伏兵で、こいつらは私を見つけるなり場所無差別で攻撃を始めるのだ。これが痛い上に厄介なのだ。なにが厄介かと言うと奴らは顔が見えないから復讐のしようがないというところだ。

よくある事だ。悪の親玉よりも部下の方が過激になること。私が相手にしている悪神よりもその信徒が危ない。何がなんでも絶滅させたいところだが、悪神がいる限り信徒と伏兵は増え続けるため結局は悪神を叩くしかない。

しかし悪神は我が神や、女神と違い「実在する概念的な存在」であるため我が神の力を借りることは不可能だ。現実的な被害を与えなくてはならない。美しく言うなら命のやり取りをしなくてはならない。

我が神や女神が見てくださるなら私はテロでもなんでも仕掛けて崩壊させるつもりだ。

これ以上悪神の被害者を増やさないことが重要だ。奴は心の底に入り込んで精神を蝕む。私のように精神の脆い人間には痛い所だ。

頼む。もしこれを読んでいる貴方が精神的に参っていても悪神の誘惑にだけは負けないで欲しい。他にも縋れるものはある。これだけは聞いておいて欲しい。