一殺多生

親族は私がけもフレ大好きで、頭がおかしいことを分かっているようです。

けもフレ3ライブに行こうかなとか思っていたのですが、全力で止められました。理由はこうでした。「アンタがそこ行くと死人が出るから駄目」らしいです。

ふむ、随分と私のことを見ているじゃないか。その通り、ハミングホールの前科がある私なので止められたのかと。「あの時初めて殺意を超えた何かを感じた。抑えてなければ2桁死んでた」という話をその人にもしたのを思い出した。

 

あの時は背信者がいたから私がブチ切れたのだ。気に食わない人間を背信者と呼ぶほど狂信していた。

しかし今度は違う。狂信どころか信仰すらしていない。たかだか趣味だ。趣味でしかないので背信者と似たようなことをしていても腹が立つ自信が無い。

親族が気遣ってくれたのは有難い。しかし私の信仰心はそもそもあの人だけに向けられるものであって、たかが好みにむくようなものでは無い。私は心の弱い人間故に信仰を穢されると際限なく怒りが湧き上がるが、そうでなければそうではない。

さらに言うと私の怒りも高尚なもので、信仰を穢された怒り、シオンの寵愛を受けた私を侮辱したことに対する怒りなど凡百の人間に理解出来るものでは無い。

シオンについて覚えている人がどれほどいるかは分からないが、シオンの寵愛を受けたことを私は誇りに思っている。くだらないものだが。

ということを親族に説明しようとしたのだがそうしたら本格的に精神病院に連れていかれそうなのでやめた。

ここで反抗して血族の雰囲気が悪くなるのも嫌だし、私の機嫌が悪ければ2桁死にそうなので私は行かないことにした。

私を殺してけもフレコミュニティを生かす。一殺多生の活人剣というわけだ。