Left alive in this game
先程あれほど酷い文章を書いた。
しかしああいったものを作りながらでも、私はたまにこう考えてしまう。
「このチンケな人生がゲームだとしたらマルチエンディング。私はどんな役を演じてどんなエンディングに辿り着くだろうか」と。
だが、残念なことに過去のグッドエンドへのフラグは全てスルーしてしまった。バットエンドフラグを回収しまくっていた。しかし、私にもついにグッドエンドへのチャンスが近づいている。私はこれを逃せない。わたしのこのDoomを変えられる空前絶後のチャンスなのだ。
これまでの役を辞めて新たな役を獲得し、最悪のエンディングルートからの脱却をするために行動する。今の私に出来ることはそれだけだ。
そして私の心境に大きな変化も訪れた。私達はこれまで「生かされていたい」と強く思っていた。ただ成り行きのまま世界の運命に身を任せていたいと思っていた。
しかし、今の私は「生きたい」と思っている。自分で選んだ道を歩む権利を獲得し、自分の思うままに行動して生きていきたい。これまでの私ならありえなかった考えが現れているのだ。
私は絶望の底に叩きつけられたが、目の前には手を伸ばせば掴める希望の光がある。私はその光を自分の意志で掴み、自分の周りを光で満たせるだろうか。絶望から逃げるのではなく、絶望を光で埋めつくし、絶望と共に生きていきたいのだ。
何ものにも変え難いものを失ったが、その対価として得たものはとても大きなものだった。しかし自分が掴もうとしなければいけない。ならば私はやらねばなるまい。
このゲームにはクリアという概念はない。だからこそ、死というエンディングを迎えるまでいくらでも良い方向へ持って行けると学んだ。グッドエンドのフラグを回収し、更に良い方向へと持って行けることを知った。
そこに過去は関係ない。私が未来へ進もうとするなら道は続いてくれる。その道を良い方向へ伸ばすも、悪い方向へ伸ばすも私次第。
私は自らの自由を行使して良い方向へ進む覚悟を決めた。全ては最初から私次第だったが、それに気付けなかった。しかし気づいた今、私には強い意志の力と守るべき翼がある。